国立大学法人奈良女子大学スポーツ健康科学コース

国立大学法人奈良女子大学スポーツ健康科学コース

在学生の声

いつでも頼れる仲間や先生

2023年度 4回生 STさん

奈良女子大学のスポーツ健康科学コースでは、普段身近に存在しているスポーツを多角的に捉えて学ぶことができます。スポーツを取り巻く諸問題について座学を中心に考えを深めるところから、実験や実習を通して実践的にスポーツに関する謎を解明しようとするところまで、幅広い知識をつけることができます。

このように自分が興味のある分野だけでなく、さまざまな分野を学ぶことで、視野が広くなり、人間にとってのスポーツの価値をより深く考えることができます。その中で、私はヒトの動作のメカニズムを力学的に解明しようとするスポーツバイオメカニクスに興味を持ち、研究を通して、世の中の多くのスポーツ現場に還元していきたいと考えています。

スポーツ健康科学コースは学生数が少ないことから、学生同士はもちろん、学生と先生との距離も近いことが魅力の一つです。いつでも頼れる距離に仲間や先生がいるおかげで、毎日楽しい学生生活を送ることができています。

選択肢の多さが魅力

2023年度 4回生 YKさん

私はスポーツ健康科学コースの魅力は、選択肢の多さにあると思います。

スポーツ科学は人文科学、社会科学、自然科学の三分野から構成されており、研究方法としては文献調査、実験、インタビュー調査などがあります。コースには三つの分野全ての講義があるため幅広くスポーツに関わる事象を学ぶことができ、卒業研究では研究手法を任意に選ぶことができます。

いわゆる文系、理系という言い方をすれば、高校の時の文理選択とは関係のない専攻に進むことも可能です。
実際、私も高校生の時には自分が実験で研究を行うことになるとは全く想像していませんでした。「私は理系だから、実験しないと…」「私は文系だから文献調査かな」といった先入観は不要です。

スポーツ健康科学コースでは、幅広い選択肢の中から自分も知らない自分の可能性を発見できるかもしれません。
ぜひ一度スポーツ健康科学コースを視野に入れてみてください。

興味の幅をひろげて

2023年度 4回生 NYさん

奈良女子大学のスポーツ健康科学コースには、スポーツ経験や文理問わず、自分の興味を追究できる環境が整っています。私自身、入学時はどの分野に進みたいか決まっていませんでしたが、「運動が苦手な人の視点が研究に活きることもある」という先生の言葉や、先輩の卒論発表をきっかけに、スポーツを学問することに興味を抱きました。

優しい先生方、先輩方や活発な仲間に恵まれ、ゼミで若草山に登ったり、友人とサッカー観戦をしたり、奈良マラソンに出場してみたりと、勉強以外でもスポーツに触れながら大学生活を送っています。現在は、部活動や体育といったこれまでの運動経験に関する疑問をもとに、運動時のモチベーションや身体と情動の変化に着目して研究を進めています。

運動による短期的、長期的な効果を探り、運動継続のための働きかけについて検討していきたいです。皆さんもぜひ自分の興味に沿った領域を見つけ、大学での学びを楽しんでください。

教職に挑戦しています

スポーツ科学コース 2023年度 4回生 KMさん

私は、スポーツ健康科学コースで中高保健体育科の教職課程へチャレンジしています。ボディーワーク実習や水泳実習、武道実習など、様々な実習があります。

やったことがない競技の実習においても、やり方や教え方について丁寧に教えてもらえるので楽しく実習を受けることができます。教職課程を実施する中で、教育という観点からよりスポーツ(保健体育)の重要性を理解することができました。
必ず教員になりたいとは思っていない人でも、教職課程にチャレンジすることはとても貴重な学び、経験を得ることができると思います。

教員免許を取得するために必要な実習は多く、大変なこともありますが、教職課程を履修している仲間とともに乗り越えることができます。

卒業生(学部卒)の声

スポーツで作る「自分らしくいられる」場所

2020年度卒業 YMさん スポーツ指導者、奈良女子大学附属中等教育学校非常勤講師

友達付き合いも体育も苦手だった小学生の頃、地域にあったバトントワリングの教室が自分らしさを表現できる居場所の一つとなりました。そこは、心を解放し、思い切り身体を動かし、仲間と切磋琢磨できる大切な居場所でした。この時の経験から、将来は子どもたちのために「身体を動かす楽しさを知ることができる」「仲間と身体を動かす心地よさを味わえる」環境を作るのが私の夢となりました。

スポーツ健康科学コースの地域と連携した講義や演習で出会った方々とのご縁が卒業後も続き、現在、地域のスポーツ指導者として子どもたちにバトントワリングを教えることができています。子どもたちの成長していく姿や輝く笑顔を見ることが私の励みでもあり喜びとなっています。どの子にとっても自分らしさを表現できる居場所の一つとなってくれることを願っています。

今後もご縁や支えてくださる方々への感謝を忘れずに、スポーツを通じて皆様の人生を彩る居場所が作れるよう頑張っていきます。

スポ科で見つけたスポーツの魅力

2018年度卒業 HAさん ミズノ(株)

大学では、スポーツの魅力とは何かを考え続けた4年間を過ごしました。スポーツを仕事にしようとするとき、その関わり方にはさまざまな選択肢があり、何がしたいのかとても悩みました。スポーツ健康科学コースでは、実技に偏るのではなく、社会学や生理学など、いろいろな視点からの学びによって、スポーツについて多方面から考えることができました。

最終的に、「スポーツが人をつなぐ力の偉大さ」に一番魅力を感じ、その魅力を次は社会に伝えたいと思い、総合スポーツメーカーに就職を決めました。現在は、スポーツを行う場所の整備や、人と地域をつなぐ「まちづくり」に関わる仕事をしています。

スポーツの魅力をどのように伝えていくのか、就職した今も迷うことはたくさんありますが、在学中、一緒に悩んでくれた友達や先生がいたように、会社の中にも仲間がいます。答えは一人で見つけなくても大丈夫です。出会った人とのつながりを大切にし、同じ情熱を持つ仲間と共に迷いながら進むことで、素敵な答えが見つけられると信じています。スポーツ健康科学コースにはそんな出会いが待っています。

好きなことにチャレンジできる環境

2017年度卒業 MAさん 高校教諭(保健体育科)

幼いころからスポーツが大好きで将来はそれに関わる勉強や仕事をしたいと思い、奈良女子大学のスポーツ健康科学コースに入学しました。大学生活では、少人数での学びを通して先生方や先輩?同期?後輩と深くつながることができました。

様々な分野の学びを通して体の動きに興味を持ち、スポーツバイオメカニクス分野を専攻し、「動き」そのものを科学的に分析する面白さにどんどんのめり込みました。この学びは、現在の仕事にも非常に生かされていると感じています。運動の苦手な子どもたちに対し、体の使い方をアドバイスして、「できなかった」ことが「できる」ようになった瞬間を共に味わえた時には仕事のやりがいを感じています。

大学生活では、勉強だけではなく、部活動に打ち込んだことや、友人と過ごした時間もかけがえのない思い出となっています。自然豊かでのびのびと自分の興味のあること?好きなことにチャレンジできる環境が奈良女子大学にはあると思います。

修了生(院卒)の声

自分の「好き」を見つけられる

2021年度卒業 SMさん 日本シグマックス株式会社

私は運動がとりわけ得意ではありません。奈良女子大学では「する」側だけでなく「支える」側など、様々な視点からスポーツ科学を学ぶことができます。私は6年間で運動を「好き」になりました。

在学中は高齢者の身体と精神の関係について研究しました。教職課程にも挑戦しました。健康でいるために何が重要なのかに興味があった私にとって、幅広い年齢層と関わる機会は非常に貴重でした。視点を変えて考えることはこれらの経験を通じて身についた能力ですね。

できないことが増える高齢者と、できることが増える中高生との関わりから「自分の身体を動かせる楽しさ」を伝えたいと思うようになりました。現在は、医療分野にて人々の身体活動を支え、well-beingを提供する仕事に携わっています。 生活における身体を見つめる知的好奇心から芽生えた「好き」が膨らんだ学生生活でした。違う大学に進学していたら、運動を好きにならないまま過ごしていたかもしれません。私は、やりたいことを応援してくれる環境が整った奈良女子大学で「好き」を見つけることができました。

主体性を重んじて取り組めた研究環境

2021年度卒業 HFさん (株)カーブスジャパン

奈良女子大学では主体性を重んじて研究に取り組むことができます。やりたいと思った研究に最大限に協力してくれる先生方や仲間がいて、学びたいという意欲に向き合ってくれます。

私はスポーツ科学の中でもバイオメカニクス領域を専門として、筋肉や人の動作について学んでいました。
学んだ知識を活かして、私は現在フィットネス業界の職に就き、現場でインストラクターをしたり、本社でノウハウを開発したりと、世の中に心と身体の健康を届ける仕事をしています。

大学で得たものは単純に知識だけではなく「自分で物事を設計し、考える力」です。大学時代に培われたこの力は仕事をする上で非常に役に立っています。これはどんな職に就く上でも最も重要な部分で、その力を付けられたことはとても有難いことだと実感しています。

自分で時間の使い方を決めるからこそ、良い方向にも悪い方向のいずれにも転ぶ可能性があります。だからこそ強い自分になれるチャンスだと思います。

大学院でのチャレンジが今

2019年度大学院修了 MAさん 岡本株式会社

学部では、幼児?児童を対象とした同一動作の運動特性について卒業論文を書きました。大学院に進学を決めた理由は、対象年齢を中学生?高校生にまで広げ、研究を完結させたかったためです。

大学院では、授業、実習、研究に加え、学会発表や、小学校への非常勤講師、企業への就職活動、アルバイト…と、やりたいこと全てにチャレンジし、将来の選択肢や自分の視野を広げることができました。また、幅広い年代の方、立場の方と関わり、コミュニケーション能力を養うことができたと思います。特に、「人前に立って説明する?質問に対して受け答えをする」という経験を通して、精神面も非常に鍛えられました。

現在、仕事では靴下のマーケティングをしています。大学院の2年間で欲張りにチャレンジし、視野を広げてきた結果、今の自分があり、今の仕事を選択し、今の仕事がとても好きです。直接的にスポーツと関わっているわけではありませんが、関連部門を巻き込んで仕事をすることがほとんどであり、鍛えられた精神面、コミュニケーション能力を活かして、物事を前に進めていると感じています。

皆さんも、2年間という時間の中で自分の視野を広げ、将来を決める経験を積んでいって欲しいと思います。