山辺の道:北コース
12月24日、9時半に近鉄天理駅に集合して山辺の道、北コースを歩きました。
『日本書紀』に山辺道(やまのへみち)と記載されていることから古代にも存在していたことが分かっているが、詳細なルートは確定されていない。大まかには三輪山の西南麓から奈良山丘陵に到る道であり、一般に言われる「山の辺の道」は桜井市〜奈良市間のハイキングコースである。石上神宮を境とした北側が「北コース」、南側が「南コース」と呼ばれる。
奈良県下において、観光客でもっともにぎわう古道のハイキングコースである南コースと違って北コースは
道路整備や各種施設の充実がまだまだです。現在の北コースの頑張りと問題点を挙げながら紹介します♪
ルートは
- 近鉄天理駅
- 石上神宮
- 布留の高橋
- ウワナリ古墳
- 白川ダム(古墳公園)
- 近鉄奈良駅
です。
まず、奈良県一長い天理アーケード街を抜けると現れたのが
天理教協会本部
なにやらお正月の準備?で信者の方々が色々と準備をされていて、慌ただしい雰囲気でした。
〜途中で見つけた天理市の頑張り〜
そこから石上神宮まで歩いていく途中、道路上にこんな標識を発見!
ここに天理市の観光への努力が少し感じられます。
そこで、このような取り組みを「頑張っている」と称することにします。
石上神宮を抜けてから現れた標識と手作り感あふれるコース紹介!これも「頑張っている」感じがします。
北コースは歩いている人も少ないし(もちろんオフシーズンということもあるでしょうが)
このようにきちんと標識がないと迷ってしまいます。
標識を立てるだけでただの道だったものがハイキングコースに変わるならお得ですよね!
もちろん色々な施設は整備しなければなりませんが、寺社や仏閣などを“有機的に繋ぐ”ということが
エコツーリズムを成功させる上で大事なのではないでしょうか?
しかし!まだまだ問題点も!
下の写真はれっきとした北コースの一部です。この道路を渡らなければなりません。
右はウワナリ古墳を遠くから撮った写真です。ブドウ畑に覆われています。
ウワナリ古墳は少々分かりにくい場所にありますが(地図だけでたどり着くのは難しい!)内部見学は自由です。
本物の古墳に入れて、興奮のあまり内部の写真は撮り忘れてしまいました。
ウワナリ古墳までの道を整備して、“内部見学出来る”ともっと宣伝するのも良いかもしれないですが、
実は個人の所有であったり、訪れる人が多くなりすぎると破損したりする可能性が高まるといった問題も
あるので、「隠れた名所」「知る人ぞ知る」というポジションが1番良いのかもしれません。
エコツーリズムでは観光客がただ集まれば良いというだけでなく、生態文化資源の保全も考えていかなければ
ならならないので、宣伝方法にも注意を払う必要がありそうです。
これは白川ダムに進むまでの道で発見した標識(?)
とても手作り感が感じられます。消えてしまわないか心配です。
北コースにはお昼ご飯を食べることの出来る屋内スペースはないようなので、
白川ダムのほとりでお昼を食べました。
南コースにある天理トレイルセンターのような無料休憩スペースのようなものがあれば、
北コースももっと充実すると思うのですが、なかなか実現は難しいのでしょうか?
また、天理トレイルならたくさんのパンフレットが無料で手に入ります!
なかなか読み応えもあり、地図もついていたりして便利です!
そして寒い中お昼を食べ、いざ奈良市に向かって出発!
(雨が降っていなくて良かった!)
道中でこんなものも発見!何か知っていますか?
私は初めて見たのですが、この標識が立っているところでは市バスが自由に乗り降り出来るようです。
わざわざバス停まで行かなくて良いのは便利ですね!すごく驚きました。
このように北コースも色々と楽しむところ見所はあります。
ただし実際に北コースと南コースの両方を歩いてみて感じたのは、
南コースの方がハイキングコースとしては優秀だということです。
理由としては、
標識がきちんと立っており、道が整備されている
休憩場所(天理トレイルセンター)がある
無人販売所がたくさんあり、買い物も楽しめる
などが挙げられます。
しかし、だからといって北コースが悪いわけではなく、可能性は十分に秘めたコースだと思います。
まずは標識と道を整備して、初めて歩く人にも分かりやすいコースにすることが大事です。
努力しているのも感じられるので、これから先どのように変わっていくかが楽しみです!