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植物の光を受容する色素は葉緑体の外でも作られる
―これまでの教科書の定説を覆す新発見―

理学部化学生物環境学科 清水隆之准教授の、東京大学在籍時の論文が公開されました。


<概要>

 奈良女子大学理学部化学生物環境学科の清水隆之准教授(研究当時は東京大学大学院総合文化研究科の助教)、東京大学大学院総合文化研究科の増田建教授らの研究グループは、植物の光受容体であるフィトクロムの色素団形成に関わるヘムオキシゲナーゼ1が葉緑体だけでなく細胞質でも機能することを初めて明らかにしました。これまでフィトクロモビリンは、葉緑体の中でのみ合成されると考えられ、教科書にも記載されてきましたが、本研究はこれまでの定説を覆す新発見です。
 本研究成果は、2024年5月29日に「Plant Physiology」のオンライン版に掲載されました。
(上)暗所や初期成長時には、転写開始点制御によりHO1遺伝子から葉緑体への輸送配列を含まないHO1Sが転写され、細胞質型のHO1が作られます。このHO1がフィトクロム(PHY)の色素団であるフィトクロモビリン(PΦB)の合成を行います。(下)明所では、輸送配列を含むHO1Lが転写され、HO1は葉緑体の中で主に機能します。

詳細(プレスリリース本文)は こちら


<論文情報>

論文タイトル:Alternative localization of HEME OXYGENASE 1 in plant cells regulates cytosolic heme catabolism

掲載誌:Plant Physiology

著者: Yingxi Chen, Kohji Nishimura, Mutsutomo Tokizawa, Yoshiharu Y. Yamamoto, Yoshito Oka, Tomonao Matsushita, Kousuke Hanada, Kazumasa Shirai, Shoji Mano, Takayuki Shimizu, Tatsuru Masuda

掲載日:2024年5月29日