<公開講座の様子/平成25年9月7日(土)>

『講座名』 光明皇后の想いを感じる正倉院展
『講  師』 内藤 栄 氏 (奈良国立博物館)


『講義風景写真』



昨年度に引き続き正倉院展を前に、奈良国立博物館で正倉院展を担当されている内藤栄先生(同館部長補佐・工芸考古室長 専門は仏教工芸史)の公開講座を開催しました。今年度は「なぜ宝物が大仏に献納されたのか・光明皇后はどのような祈り(想い)を献納に籠めたのか。」という視点で、残存する資料を基に講義されました。講義の前に、基礎知識として、○正倉院といえば聖武天皇のイメージが強いが、9千余件の宝物のうち、聖武天皇ご遺愛品は百件あまり。○正倉院の南倉は明治時代以前は勅封ではなく綱封(東大寺管理)であった。○正倉院御物と正倉院宝物という言葉は使い分けられている。といったことも教えていただきました。


『受講者アンケートより』


・昨年もこちらの公開講座に参加させていただきました。内藤先生のお話を思い浮かべながら見た正倉院宝物はいつも以上に魅力的に映りました。
・いままで正倉院の「物」だけを展覧会でみていましたが、その背景、いわれなどを知ると益々興味がわいてきました。今年の正倉院展が楽しみです。
・文章資料の中の登場人物で挿絵みたいな存在だった方が妙に人間臭く感じられる興味深いお話でした。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター