Aさん(博士後期課程3年)
■私は幼稚園教諭として保育を行う中で、子どもの育ちや自らの保育に対する疑問を抱いていました。保育を見つめ直し、より良い保育・教育について考えたいと思い、博士後期課程に進学しました。研究は、幼児の食事場面におけるコミュニケーションをテーマに進めています。幼稚園での行動観察を通し、幼児にとっての食べることの意味を考え、食事場面の環境構成や指導を検討しています。人間行動科学講座では、幅広い専門性をお持ちの先生方から教育や思想、身体、哲学、文化など人間行動の多様な見方を学ぶことができます。じっくりと研究に取り組める環境ときめ細かなご指導をして下さる先生方のもと、研究者として必要な学識や能力の習得に努めています。
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Bさん(博士後期課程3年)
■前期課程において研究活動に取り組む中で研究の趣深さにとらわれたこと、目指したいと思う先生に出会えたことが、研究者への道を決意したきっかけです。現在は,身体運動における「巧みさ」について研究しています。感覚を含む運動スキルについて、どのように評価することができるだろうか。思った通りに身体を動かすことの難しさ、特に力を減少させる場面に着目し、その調節メカニズムの解明に努めています。人間行動科学講座は、熟考できる環境が整っていると思います。自身の研究に留まらず、スポーツ動作のフィールド実験や附属学校での体力測定など、講座の仲間と協同して取り組む機会も多く、実践力が鍛えられます。また研究について互いに話し合うことで、共に高めあえる関係性を築くことができています。
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Cさん(博士後期課程3年)
■私は歌の記憶について研究しています。言語と音楽という二つの要素から構成され、時間的な幅を持つ歌はどのように記憶され、思い出されるのか。学部生のときから人間の記憶に関心があり、修士課程を経て、自らのテーマにより時間をかけて取り組みたい、さらに学位論文として研究成果をひとつの形にしたいと思い後期課程への進学を決めました。講座内では指導教官以外の先生方や学部生、他の院生との交流も盛んに行われています。様々な視点から自身の研究を捉え直す機会にもなり、とても励みになる環境です。
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